製品紹介UF型チューブラーフィルター

表面処理被膜用化成スラッジ除去ろ過装置

アルミ同時処理化成液に適合するろ過装置です。タンク内の化成液を全量循環ろ過する事により、従来のセットリング沈降分離方式では除去が難しかったアルミ粒子もほぼ完全に除去する事が出来、高いSS管理値の安定維持が可能になりました。

装置の特長

装置の特長
  • ろ過助剤を使用せず、ステンレス円筒型ろ材にセットされた特殊ろ布によってろ過を行います。そのため、高いろ過精度が安定して得られます。
  • 瞬間逆圧洗浄方式のため、ろ布の洗浄は極めて短時間に効率良く行われます。また、長期間の運転により発生するろ布の目詰まりは、硝酸洗浄により回復させる事が出来ます。
  • 逆洗ドレン液はエクセラーフィルターにより自動的に脱水処理され、固形状の脱水ケーキとして排出されます。ここで得られた液はほぼ全量回収され、化成液のロスはほとんどありません。
  • ろ過面積が有効にとれる構造のため、処理能力に優れ、大容量処理にも対応が可能です。
  • 液のフローがシンプルのため運転操作が容易であり、自動化にも適しています。

動作

  1. 全体図
  2. 1.ろ過工程
  3. 2.逆洗工程
全体図

チューブラーフィルター ② ドレン槽 ③ エクセラーフィルター ④ エアータンク ⑤ 硝酸槽 ⑥ 化成槽 ⑦ ろ過ポンプ ⑧ スラッジポンプ ⑨ 硝酸ポンプ ⑩ クッションタンク

ろ過工程
1.ろ過工程
化成槽からろ過ポンプによって送られて来た化成液は、チューブラーフィルター下部の原液入口から本体内に入り、ステンレス製円筒ろ材に装着された特殊ろ布によってろ過されて上部のろ過水出口を経て化成槽へ戻ります。
数時間ろ過を続けて行くと、ろ布表面に捕捉された化成スラッジが付着・積層し、 徐々に本体内の圧力が上昇し、同時に流量が低下して来ます。
この時点でろ過工程は終了し、次の逆洗工程に移ります。
逆洗工程
2.逆洗工程
ろ過工程が終了すると原液入口、ろ過水出口の各自動弁が閉じ、ろ過ポンプは停止します。その後逆洗エアー弁が開いて圧縮エアーがフィルター本体に入り、この圧力で、本体上部に貯留していたろ過液がろ布の内側から外側へ一気に逆流しろ布を洗浄します。
瞬間逆圧洗浄方式のため、洗浄は数分間で完了します。この逆洗液はドレン槽で一旦受けられ、エクセラーフィルターによって脱水処理されます。この処理液は化成槽へ回収され、脱水スラッジは外部へ排出されます。
逆洗完了後、即ろ過工程が再スタートします。

用途

  • 塗装工業…
    塗装前処理化成液中のスラッジ除去本装置のろ過液SS値は20ppm以下の精度が安定して得られます。そのため化成槽内を全量循環ろ過する事によって、槽内SS値を100~200ppmに維持管理出来ます。
    特にアルミ素材を化成処理する事により発生するSSは比重が小さく、なおかつ微細なため従来の連続セットリング方式では処理が難しくなっています。しかし本装置では、精度的にも全く問題なく処理が可能となります。

主要目

主要目
項目 UF-55S UF-65S UF-75S UF-90S UF-105S UF-120S
チューブラー
フィルター

ろ過面積(m2)
2.4 3.6 5.0 7.2 10.0 14.0
A(㎜) 1600 1800 2000 2000 2200 2200
B(㎜) 3300 3700 4000 4200 4600 4800
C(㎜) 710 710 910 910 910 1820
D(㎜) 5400 5800 6300 6500 6900 8000
E(㎜) 3500 3800 3900 4100 4400 4700
F(㎜) 1970 1970 2150 2150 2150 2150
エアータンク(L) 600 800 1000 1200 1200 2000
出入口口径 50A 50A 65A 65A 80A 100A
ろ過能力(m3/Hr) ~12 ~16 ~25 ~35 ~50 ~70

1) スラッジの発生量・化成槽内の管理値によってろ過能力は変化します。
2) 圧縮空気は0.45MPa以上、0.2Nm3/min(ANR)が必要です。
3) 接液部材質の標準仕様はSUS304です。(ろ材を除きSUS316でも製作可能です)